高速道路の料金徴収員、マニア向けDVDの委託販売、オカマバーのスタッフなど様々なバイトを体験してきたが、単発で発生する珍しいバイトに出会うのは極めて稀。
実際したいと思っても、一生出会うことのないバイトはこの世に存在する。
そもそも、そういうバイトが存在するかどうかなんて知るよしもなく…
しかし、東京で開かれたワークショップで「4か月ほどネギを追いかけていました。」人物に出会うことになろうとは、思いもしません。
そんな奇妙なバイトを体験した葛城さん51歳に詳しく話を聞いてみた。
50代フリーターが体験した地方自治体からの業務委託バイト

彼は現在、フリーのライターをしながら小説を書いています。
このアルバイトをやるきっかけは、たまたま見ていたサイトの求人欄に掲載されていたのを見つけ、応募したのがきっかけ。
普段から、何か面白いアルバイトがないか検索することを、日常のように行っていたところ、非常に珍しい求人情報を見つけて応募すると、意外にもすんなりと採用していただき働くことに。
ちょうど長期的な目標も見つかり、間の仕事としてこの仕事をすることになりました。
彼が体験したこの珍しいアルバイトは、各都道府県で管轄されている土地改良に関する食料調査の仕事。彼が、この時に担当したのは、ネギの生産畑に関する現存状況を調査測量する仕事でした。
給与形態は、時給の括りではなく、日給形態となっていて合計4か月に及びました。実際の稼働時間は、日中の時間帯で朝の9時から夕方5時までの設定がなされていました。
細かな業務内容は、彼の住んでいる北関東の埼玉県北東部を中心に、およそ50人くらいの臨時スタッフで各所を回り、ネギの作付け状況を実際に目で見て歩いて回り確認して地図上にマーキングしていく作業。
チーム分けは2人1組になり、ゼンリンの地図を持って、それぞれが現場に赴く。
そして測量してマジックマーカーで色をぬり、ネギの生産畑の色分けを行っていくのが業務内容。
何よりも4か月の短期的なバイトをやったことが無かった彼は、初めて短期的なアルバイトに挑戦するワクワク感とドキドキ感が交差する心境でした。
それに野菜のネギを調べて、各地を回るなんていう仕事がこの世にあることを知った時は、非常に驚いたことを今でもハッキリと覚えています。
私が一緒に回ったパートナーの方は同世代の女性の方で、それから意気投合して友人関係になりました。
息の合ったパートナーと一緒になったおかげもあって、それからの4か月間はとても楽しく充実したものになりました。
私にとっては楽しく気持ちよくアルバイトをすることができました。
50代が地方自治体からの業務委託バイトで心配したのはケガ

短期のアルバイトと言えば、時給や給料の他に何と言っても外せないのが、その業務中に関する保証の問題があげられるかもしれません。
私の場合も、例え4か月間と言えども、何かトラブルが発生した時の保証や保険は、どの様になっているのかが大変気がかりでありました。
埼玉県北部は大変に国土地域が広大で、一つ横の地域に移動する際にも車がないとスムーズに移動できない土地性があります。
車で移動する際に接触、或いは事故に遭った場合に、その確固たる保証がないと、安心して業務に集中することができないことが考えられます。
幸いにもこのアルバイトに関しては、短期的な保証保険に加入することで、その懸念を払拭することが出来ました。
しかし、どのようなアルバイトでも、先のことをしっかりと考えて先手を打つことは非常に大切なことですね。
それと付属的な経費についても私の場合は特に注意が必要でした。
上記でも述べましたが、土地を測量して回るのに、殆どが車を利用して回ります。
車を走らせることによるガソリン代、所謂、交通費に関しては細かく説明を受けました。
ネギがどこに生えて、どこに生えていないかを細かく調べることは、自らの足で現地に赴き目で見て確かめます。
ですから、大まかな移動手段に持ち入れられる、車の存在なくしてこの仕事はできません。
どのようなアルバイトに至っても、手当てや細かな保証についての確認は必ず行うべきであるし、決して疎かにしてはいけないものだと感じます。自分で調べられる部分は、妥協無しに確認するべきですね。
50代は地方自治体からの業務委託バイトで体調管理が大変だった

この仕事は、埼玉県が委託した大規模な企画調査の一環として行われたこともあり、今考えてもだいぶ条件が良かったように感じます。
上記で述べた通り、煩雑な事務作業や計算作業が入る複雑な仕事内容でなかったことは、自分にとって物凄く好都合。
調査が行われた季節が、3月から一旦インターバルをおいて、9月くらいまで行われました。ですから、非常に暑く、各人が熱射病に気を付けなければなりませんでした。
特に決まった作業服を着せられるわけでもなく、フリーな服装で臨めるのも縛りがなく自由で心地がいいものでした。
このアルバイトで身についたスキルは、自分の住んでる地域の土地性や細かな市街地ルートを、ほぼもれなく網羅することができたことが大きな収穫。
果物や、野菜が何処に生えているなんてことは、普段は気にすることはありません。
このアルバイトを始めて、あっという間の4か月間でしたが、普通の仕事でこの様に各地を細かく調査する仕事には、あまりお目にかかれないように感じます。
道や土地がどこでどのようになっているのを、把握していることは意外な利点があると感じます。
自分が実際に買い物に出かけ適切なルートを選択する時や、自分が抱えているお客さんの最短ルートを検索する時にも、この時身につけた近隣地区に関する細かな蓄積データが、現実に役立っています。
この時に一緒に回ったパートナーとも友人になれたことは、新しい知り合いを見つける出会いの場となりました。
またこの仕事が発生したら、是非挑戦したいと感じています。
自治体からの委託バイトをしたい50代はこまめに求人をチェック

各都道府県に存在する、土地改良を管轄する土地調査の仕事内容でしたので、今後、土地に関する測量の仕事、または家屋や建物に関する調査を行う仕事に就くことを、目指す方に向いている仕事だと感じます。
このような仕事は滅多に発生することはありませんが、気になる方がいれば各都道府県に問い合わせていただくことをお勧めします。
また、このアルバイトを通して短期的にではありますが、健康キーワードを意識するようになりました。
普段私たちが暮らす、山や畑の中をぶらぶら探索しながらの行動は、歩く人間本来の健康的な身体を齎す原始的な所作に合致しています。
その点も、やって良かったなと感じています。
ここでハッキリと申し上げておかなくてはいけないことは、この仕事は単発で、継続して発注されるものではないことです。
未来永劫に続く類のものではありませんし、またこの年度といった確定的に発生するものでもありません。
あくまでも、土地改良の会社がランダムに企画を起こすだけですので、定職の概念からは相当かけ離れたものになります。
ただ、非常に魅力的な仕事に感じますので、体力と時間に比較的余裕がある方はチャレンジしても良い仕事ですね。
とにかく、とても貴重な体験となりました。
世の中には仕事を探して迷っている方が沢山おられます。
もし、何かに躓いてブスブスと燻っているもどかしい状況に置かれている方がいましたら、是非ともやってみては如何でしょうか。
50代が挑んだ地方自治体からの業務委託バイトまとめ
最後に要点をまとめます。
- 日給は、1万5千円(ガソリン代等の諸経費は別)
- 勤務時間は、朝9時から夕方5時まで(4か月限定)
- 県の委託を受けたバイトは、かなりの好待遇
- ほとんど公表されないので、各都道府県に直接問い合わせるのがコツ
体力:


県の委託を受けて行ったバイトは、かなり待遇が良かった。
お給料だけでなく、ガソリン代や車のメンテナンス代、日々の保障制度まで至れり尽くせり。
割りの良いネギ調査のバイトを見つけることができたのなら、それは幸運なことかもしれませんね。
是非チャレンジしてみてください。