人はAIに依存すると考えなくなるって本当なのでしょうか?
あくまでAIは人を助けるためのツール。本来なら、自分で導き出した答えとAIのアドバイスを照らし合わせるのが理想ですが、現実は全然違います。
すでに義務教育の場では、ChatGPTを使って夏休みの課題を仕上げてしまうケースが報告されているし、2025年度の大学共通テストを解かせたところ、正答率が9割を超えたというニュースも話題になりました。
WEBサイトを運営している僕自身、以前は2~3時間かけて読者の心理をリサーチしていましたが、今ではものの1分もあれば終わります。
しかも、この作業、面倒で嫌いだったのでメッチャ助かっているというね。
結局のところ、僕たちは楽な手段を選んでしまう生き物なので、このままじゃダメと分かっていても、現実的にはAIの答えに依存してしまうんですよね。
最新のテクノロジーに頼りすぎて、考える力がない人間が量産されていくという本末転倒な状況に直面している私たちはどうするべきなのか…。
そこで今回は、AIに依存するほど人は本当に考えなくなるのか?思考低下しないためやるべきことは何なのか紹介します。
便利さの裏にはリスクもあります。
AIに頼りすぎると確実に思考力や判断力が低下します。バランスを取りながら上手にAIを活用して、自分で考える習慣を持つことが重要になります。
2022年冬にChatGPTが登場して2年あまり経って、劇的に生活スタイルが変化した人も、そうでない人も参考にしてください。
生成AIの普及で人間の思考力はどうなる?未来の課題と解決策
ChatGPTが普及して人間の思考力がどの程度低下したのか紹介します。
人工知能の技術革新と社会への影響
ChatGPTは与えられた質問に対して、WEB上からありとあらゆる情報を集めて整理し答えを返してくれます。
生成AIが登場したばかりの頃は文章で答えを返すのみでしたが、今や画像・音声・動画などを私たちが望むありとあらゆる形で答えを返してくれるようになりました。
しかも、最近では技術が劇的に発達して生成AIによって作られたものが、不自然さがなく実際に私たち人間が作成したようなレベルにまで達してきています。

もはや相棒。
AIが生み出す思考力低下の問題と課題
繰り返し命令することで、AIに学習させ新たな生成物を創造させられるようになりましたが、一方で、AIの能力を信頼すればするほど、自分で考える過程を手放しがちになるという弊害も起こっているんですよね。



ChatGPTに確認せな不安やなぁ。
SNSでは、あっという間に著作権侵害されたイラストや生成AIによって生み出された美女画像など蔓延しましたよね。
さらには、ディープフェイクなど社会的問題に発展するケースも後を絶ちません。
- 生成AIに大学入学共通テストを解かせたら正答率が9割を超えた
- 中高生が生成AIを悪用し750万円を荒稼ぎ
- 学生レポート2000万超で生成AIの痕跡を検知
- 生成AIが医学論文の共著者になった
それだけでなく、簡単に答えを得られるようになったことで、私たち人間が考えなくなる危険性も指摘されているのです。
AIの利用で人間の能力はどう変わった?思考力低下のメカニズムを解説
生成AIを利用して私たち人間の能力はどう変わったのか紹介します。
AIが人間の仕事や生活を一変した
著作権やディープフェイクの問題などデメリットはあるものの、ビジネスの世界では生成AIを活用する動きが活発。
取り入れないわけにはいきません。
たとえば、銀行や公式サイトの問い合わせ窓口など、比較的単純な処理をAIに代行させて業務効率化を図っています。



友人のオペレーターに繋がらないよね。
WEBサイトを運営している私自身、以前は2~3時間かけて読者の行動パターンをリサーチしていましたが、今ではものの1分もあれば終わります。
実はこの作業面倒で嫌いでした。
しかし、今は、ChatGPTが全て答えてくれます。
- 基本情報…年齢・性別・居住地・職業・収入
- 行動情報…興味関心・ライフスタイル・購入行動・よく使うメディア
- 課題・悩み…抱えている悩み、解決したい問題、よく検索するキーワード
- こだわり…価格へのこだわり、コスパ重視or高級志向など
- 商品を選ぶ基準…口コミ、ブランド力など
思考力低下と脳への影響が心配
ただ、企業の人材教育や人事管理の観点で考えると生成AI活用で
- 従業員が考えなくなる
- 人材レベルが低下する
のは懸念材料なんですよ。
簡単に答えが見つかると人間は楽なほうに流れるので、自ら考えることを放棄してしまいます。結果、AIに頼り過ぎて、思考力が低下した人材が増えてしまうのは本末転倒。
企業にとっては脅威になります。
最新のテクノロジーに頼りすぎた結果、考える力がない人間が量産されていくという実に皮肉な問題にも直面しているのです。



カーナビがなかった時代は方向感覚が研ぎ澄まされてたよね。
思考力の低下を防ぐには?AI時代に求められる新しい学び方
生成AIのおかげで便利になりましたが、私たちが考える力を失くさないために何をすればいいのか紹介します。
思考力を鍛える習慣と実践方法
実は、生成AIは無限にアイデアを出してくれるドラえもんのポケットではなく、上位表示されているサイトの記事やデータ引用して分析。
その後、僕たちの望む形にカスタマイズして提供してくれているにすぎません。
読者に価値提供しているサイトではなく上位表示されている企業や公式サイトからデータを引用するので、AIに依存すればするほど金太郎あめみたいな記事ができあがるわけです。
ですから、ChatGPTが出した答えはひょっとして間違ってるんじゃね?って思考が必要なんですよ。
情報を正しく活用する力を身につけよう
そういうわけで僕は、最初からChatGPTにカンニングペーパー係をしてもらうのではなく、可能なかぎり自分が導き出した答えを彼に検証させ、その結果を記事として提供するようにしています。
かつてインターネットがなかった時代、僕たちはありとあらゆる手段を使って解決法を見つけようとする欲求がありました。
だけど今は、答えが簡単に見つかるから考える筋肉が減ってしまったんですよね。
繰り返しますが、AIに頼りすぎると僕たちは自ら行動することで培ってきた感覚を必ず失います。そうならないためにも、思考までAIにゆだねちゃわないよう気を付けましょうね。
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