確かに、数年前から女性を中心にヨガが流行っていましたが、今は男性やシニア層も抵抗なく参加できるものが激的に増えました。
座禅とは違い、座っているだけで汗をかくヨガは不思議で仕方ありませんね。
趣味を生涯の仕事にとヨガインストラクターを目指す

はじめまして!3年前まで派遣社員で職を転々としていた山田と申します。現在はフリーのヨガインストラクターとして活動している50代女性です。
私が役に立っている資格は、インドで取得したヨガインストラクターRYT200です。なんと、20年勤めた会社を辞めて、貯めたなけなしの貯金を持って思い切って行きました。
20代からずっと何か手に職をつけたいと考えていたものの、生きていくだけで必死だったので結局、50歳になってしまいました。
好きな事が仕事になったらどれだけ良いだろうってところからの一大決心。
ヨガインストラクターの資格は趣味的なものかと思っていましたし、正直な話、仕事に役立ててない人達も多いので期待していませんでした。
でも、向いている人には体ひとつ場所だけでお仕事ができるので、コストパフォーマンスのよいお仕事です。
派遣社員の事務仕事は、先輩や上司との人間関係にいつも疲れてストレスを抱えていたうえ、パソコンに向かい続けるお仕事で、腰や肩が悲鳴をあげていましたが今は全て解消しています。
職業柄、毎日自分もヨガの練習をするので、どんどん体調が良くなって20代の頃より元気になった気がします。
瞑想のお陰か、打たれ強くなったので人間関係でストレスを抱えることもなくなり、毎日楽しくお仕事させてもらっています。
さすがに、年収ベースで見ると1年目は大幅に収入ダウン。
仕方なく、他のアルバイトを掛け持ちしてきましたが、2年目の半ばから軌道に乗りお金の心配もなくなってきました。
もちろん、ボーナスはないので同年代女性の平均年収には届きませんが、
- 体調が良くなった
- ストレスもなくお仕事できている
- きちんと生活できている
ことを思うと何も後悔はありません。
RYT200を取得するため仕事を辞めインドへ向かう

資格を取得するには、1ヶ月間合宿でのトレーニングを受ける必要があるので仕事は辞めざるを得ませんでした。
ただ、結果的には、後戻りできない状況に追い込みにもなったと言えます。
仕事を辞めてインドに行って、アールシャヴィッディヤピータンってスクールに入りました。このスクールは、先生や他の生徒たちと一緒に生活をしながら学んでいく独特のスタイルが特徴的でした。
初めて行ったインドで、慣れない生活、慣れない食事、うまく話せない英語、虫だらけの部屋と大変な事が沢山あって、最初は続けられるかどうかも不安でたまりません。
でも仕事も辞めて、貯金をぜんぶ使って来たのだからと自分に言い聞かせては頑張っての繰り返し。
他の国のルームメイトと励まし合えたのも良かったですね。
ここでは、ただヨガのポーズの練習だけでなく、朝早く起きて瞑想をしたり座って学ぶ勉強(ヨガ哲学)もありました。
ヨガといえば、ポーズしか経験してこなかったので戸惑いの連続。
先生の先生がインドの聖者だったらしく、難しくはありましたがとてもわかりやすく、楽しく学ばせてもらえました。へこたれずにすんで何とか学べて、最後の試験も無事パスする事ができました。
試験に合格しないと資格はもらえないので、高校生の頃以来の猛勉強です。
ルームメイトと徹夜したのも私の大切な思い出かな。
試験内容はヨガのポーズやヨガ哲学、解剖学と山盛りでなかなか難しく苦戦したのを覚えています。
結果的に同期全員合格できたので採点基準は甘いのかもしれません。ただ、どちらかというとインドまで行って1ヶ月合宿をして、規則正しい生活を送れたかが採点基準になったのではないかと思います。
航空運賃込みでなんと50万円をRTY200の取得に費やした

ヨガの合宿トレーニングは前払い制で当時のレートで1ヶ月30万円ほど。
楽天でお買い物するのとは比べ物にならないぐらい怖かったですが、海外送金にて支払いました。
この30万円の中には、滞在中の施設の使用料・食事・部屋代全て含まれていますが、加えて飛行機代・合宿所までの交通費などを足して合計50万円ほどの出費となりました。
数字で見ると決してお安くないですが、受けてみた感覚ではメチャメチャお安い印象です。
学べて、食事もできて2人部屋でそこそこ広さのある部屋に寝泊まりできました。
合宿期間中は、朝早く起きて行う瞑想から夜の瞑想を終えて寝るまで丸一日何かしらのプログラムがあります。食事の時間とクラスの合間の休み時間だけが自由時間です。
RYT200というだけあって200時間も勉強しなければならない印象ですが、実際はもっと勉強しています。
宿題も沢山出るので、休み時間やスキマ時間も何かしら学んでいることになります。
また週に1日だけ半日のお休みがありました。せっかく来たんだから観光って考えましたが、私は要領が良くないので、宿題をするのに必死で休めた実感がありませんでした。
その甲斐あってかお陰で、そこそこ優秀な成績で卒業できたと先生方から教えてもらいました。正直、努力が報われたから嬉しかったですね。
ヨガの合宿トレーニングに関しては、受講料や学部時間の問題よりも、インドに1ヶ月行く事をどのように実現させるか考えて、仕事の調整や、心配がる家族や友人達、周りの人の理解を得る方が遥かに大変でした。
ヨガは生徒に教えつつ自分の心と体もリフレシュできる

ヨガの資格は、インドまで行かなくてもお手軽に取得できるものが沢山あります。
数万円で学んでヨガの先生と名乗っている人達をたくさん知っています。ただ、資格取得後いろんなクラスを受けもって感じたのは、やはりインドで伝統に触れて学べたことは大きかったと感じています。
私の強みかな。
単なる柔軟体操ではないヨガを本場で学ぶことは、ヨガインストラクターを目指す人にとっては財産となるでしょう。
ただ、だからと言ってインドに1ヶ月行けば良い!ものではなく、その後も常にコンスタントに学び続けること、常にヨガの練習を続けて行く事が大事であり、日本で社会人をしているとなかなか大変さも感じます。
人間性も求められますし、ヨガの先生なら優しいだろうからと「お金が今ないから」と値切られたり、ヨガクラスと関係のない私生活の相談メールなども沢山来て困ることもあります。
ボランティアの依頼ばかりで正直うんざりすることもあります。
フリーのヨガインストラクターは優しいだけで勤まるものではありません。ただ、向いている人には、本当に自由に好きなことで生きられる素晴らしい仕事です。
ぜひきちんと基礎から学んで、資格取得後も学び続けて習いに来る人達を健康にして、自分も健康になって人生を楽しんでくださいね。
心も体も元気になった50代ヨガインストラクターまとめ
最後に要点をまとめます。
- 本場で学んだヨガは単なる柔軟体操ではない
- インドで取得したRYT200ヨガインストラクター
- RTY200の取得は航空代込みで万円以上
生徒に教えつつ、自分自身も鍛えられ身も心もリフレッシュできるなんて、最高に健康な職業ですね。
ヨガに興味があるのなら、心身ともに成長できるヨガインストラクターはお勧めです。